04.09.07:22 心物主義者 熟読して下さい・・・ |
胃や腸と同じ臓器である脳は、記録媒体です。
AさんとBさんが、街を歩いていて、色白の女性とすれ違いました。
AさんとBさんは、女性の白い肌を見て、記録します。
白い肌に性的価値を持っているか、持っていないかは、心の中の性的欲望の仕事です。
ですから、同じ人間として同じ脳である、AさんBさんの脳が記録したものの、
女性の白い肌に性的価値をもっているAさんの性的欲望は、それを再生し興奮しますが、
小麦色の肌が好きなBさんは、それを記録はしてあるが、再生する事はありません。
これが内面心理と脳の違いです。
あなたは何故、そのような性的妄想をしているのでしょう?
何故、その妄想で性的興奮しているのでしょう?
五感による、物理的記録媒体としての脳の機能は、これ等の事をしていません。
脳は記録する。記録したものに価値を与えるのが、心理・心です。
白い肌に性的価値を持ち、それを思い出し、肉体的接触を想像し、
肉体に性的興奮状態が表現されます。
ホルモン、心拍、血流の変化は性的欲望の望みであり、
それをキープし持続させ、われを忘れた状態を作り出します。
それは、射精まで続きます。性的欲望の最終目的は射精ですから、
それが済めば性的興奮も終わります。
あなたは、「何、偉そうな事をいってるんだ!」 と怒りますが、
どのような心理的しくみで怒る事になっているか、分かりますか?
シナプスとか微電流とかホルモンとか、それはあくまでも怒りの肉体的表現のスイッチ・レバーです。
肉体は、物理的反応体ですが、私たちの精神は、この肉体に浸透しています。
肉体に精神が生きているのです。
ですから、生命とは、精神浸透体であり、全ての命がそうなのです。
それゆえ、小さな命にも、痛み、苦しみ、悲しみ、恐怖が存在するのです。
おぞましい、恐ろしい事をされて、無垢な命が痛くないはずが無いでしょう。
またひどい目に遭わされるのではないかと恐怖を持つのは、当たり前の事でしょう。
何も悪い事をした覚えが無いのに、痛いめにあわされることに
悲しみの声をあげるのは当然のことです。
他者の痛みが分かるようになる事が進化です。ですから
優れた人物というのは、命に対する差別をしません。
臓器としての脳は、私達もゲーテも同じものです。
違うのは、内面心理です。ゲーテの内面心理は、人間をこのように認識した。
人生をこのように認識した。社会をこのように認識した。世界をこのように認識した。
宇宙をこのように認識した。生命をこのように認識した。
その精神・心が、私達と同じ脳を使いファウストを書いたのです。
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